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2015 夏休み 1日目:海遊館 [Travel]

すっかりご無沙汰していましたが、自分の記録のためにやはり旅行の記録は残しておきたいと思い、久々にブログを開いてみました。
今年の夏休みの旅は和歌山アドベンチャーワールドの双子の赤ちゃんパンダを見に行くのがメインでしたが、 1日目 海遊館、2日目 ユニバーサルスタジオ、3日目 白浜観光、4日目 アドベンチャーワールド、5日目 那智の滝と 4泊5日で大阪から和歌山に移動する盛りだくさんの旅になりました。
ふむ…。ブログ的には後半は2つ前の旅をまた辿ることになりますが、2年もサボってたのだから仕方がない(-_-;)。

大阪のホテルはユニバーサルスタジオのオフィシャルホテルも候補でしたが、アライアンスホテルのリーガロイヤル中之島を選択。なぜならば…トリップアドバイザーで3年連続「朝食のおいしいホテル」の大阪府内1位になったらしいから!! (・∀・)b
普段は朝ごはんを食べないことのほうが多いくせに、旅先では朝ごはんにこだわってしまうのですよね~。今回大阪には2泊するので、和食(なだ万)と洋食から選べるというのも魅力でした。
食いしん坊につき、旅先で何を食べるかは重要な要素ですが、今回大阪で食べたかったのは551蓬莱の豚まんと道頓堀今井のきつねうどん。和歌山では鮨とフレンチが待っているので大阪では軽め(安め)のチョイスとなりました。551蓬莱はリーガロイヤルから徒歩数分のところに福島店があったので、初日のチェックイン前にホテルに荷物を預けた後、早速ランチに行ってきましたが、期待以上においしかったー。皮と中身のバランスが絶妙ですね。皮は手作り感満載の粗めで厚めのしっかりした生地なのですが、中のひき肉との相性がぴったり。あの皮大好き。できることならもう1個食べたかった。ただ、ひき肉は後味が気になるのでランチに食べたのはちょっと後悔しましたけど…。
「狭い席ですが」と案内された席は2人には十分な広さの2人席だったし、友人が春巻きを頼むと「1本からでもできますが」「揚げるのに15分ほどかかります」(注文してから巻いて揚げてるのかな。むしろ嬉しい。)と説明してくださったり、サービス的にも心地よいお店でした。
実物の写真を撮り忘れたので店頭のサンプルを記念に撮影。
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おいしい豚まんを食べて満足した後は海遊館へ。
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海遊館にはずーっと行きたかったのですが、なかなか行く機会がなく、ようやく行くことができました。今どきの人気があるよその水族館に劣らず、海遊館もやはり楽しかった♪ 3時間くらい滞在して堪能しました。大きな水槽を上から下のほうへ回って眺めながら降りていく造りは楽しいですね。マンボウやペンギンもかわいかったし、クラゲ館も種類が多くて面白かったなぁ。ジンベイザメや大きなエイがゆったり動くのを眺めていると心が落ち着いていく感じがしますが、クラゲも眺めてると癒されますね~。透き通っていて美しくてゆっくりと傘を動かして。ただし、ビゼンクラゲはでっかくて口腕(というらしい)が赤みを帯びてて怖かった…。調べてみたら食用みたいですけど、あれには全く癒されなかったわ(-_-;)。しかし…そうか食用だったのか。中華のクラゲは大好きだから、あれをおいしくいただいてしまったことはあるのかもしれないな…。(・∀・;)
カマイルカのお食事タイムでは決して広くはない水槽の中に飼育員さんが4人ほど入って浮いて餌をあげてました。比較的広いスペースのほうのイルカさんは時々ジャンプを見せてくれてましたよ。間近で見るカマイルカは墨絵のような柄で美しかったなぁ。飼育員さんが着ていたウェットスーツは肩のあたりが大きく見えましたが、あのウェットスーツを着ると私でもあんなに安定して立って浮いてられるのかしら…。なんだかとっても不思議だったのですが。着てみたいという意味ではありません。水怖い…。
こちらは今回お気に入りだったマンボウさんとジャイアントシャベルノーズレイさん。大きさがわかりづらいですがどちらもデカいです。ジャイアントさんは形が面白い~! その形でいきなりその背びれ??!!って感じ。なんだかゴム製の偽物っぽいけど本物の生き物ですよ。調べてみたらエイなのにサメと呼ばれるサカタザメの仲間だそうで、サカタザメの仲間はだいたいこのような三角の頭(?)なのですね。へ~~~。で、ジャイアントシャベルノーズレイのペーパークラフトを見つけました。お腹側もちゃんと書いてあっていいね~これ。
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個人的なツボとしては友人が「鳥が羽ばたくように泳ぐエイはきれいだけど、あのベラベラ泳ぐヤツはなんなの?」と言ってたこと。ベラベラって…(・∀・;)。左右同時に上下するのではなく、左右交互に上下してただけなんですが。見たところ小さめのエイは左右同時に動かすものが多く、大きめのエイは左右交互に動かしていたようでした。確かにエイの種類によって(?)泳ぎ方に違いがあることを認識させてくれた一言ではありました。感謝(笑)。

夕食は友人が調べてくれたお好み焼き屋さん 風月 鶴橋本店へ。本店がおすすめなんですって。鶴橋駅前はお店が密集していて焼肉屋さんが多く独特な雰囲気の街でした。お好み焼き屋さんは駅からすぐだったのであまりじっくりは見て回っていませんけど。私が頼んだのはイカ豚玉のお好み焼きにトッピングのおもち。お店の人が焼いてくれるので楽チンです。焼き上がるまでに友人と一緒にとんぺい焼きってのを頼んでみました。とんぺい焼きは豚肉を卵焼きで巻いたもの。ふ~んって感じ。もういいや(笑)。お好み焼きは店員さんが器の中の具を混ぜているところを見ているととっても生地が少ないのですね。ほとんどキャベツ! これを時間をかけて鉄板の上でじっくりじっくり蒸し焼きにしてました。なかなかOKが出ませんでしたもん。ようやく焼けて「マヨネーズかけますか?」「はい」の会話のあとにびっくりしたのがそのマヨネーズの量。上からシャシャシャとかけるのではなく、ソースをかける前にソースよりも多いくらいの量をスプーンででーーーんと乗せてからソースを乗せてました。それでも食べてみるとマヨネーズが多すぎるよって感じは全くなかったので、きっとあの量がソースとマヨネーズの適度なバランスなのでしょうね。私はおもちをトッピングしちゃったので、おもちがつなぎになっていて気づかなかったのですが、おもちなしの友人によるとふわっふわでとっても崩れやすいとのこと。やはり生地がほとんど見えなかったもの。おそらくそこがポイントだと思われるので、私もまずはおもちなしで食べるべきだったかしら。でもおもち入りのお好み焼きが大好きなんですわ。ちょっと豚肉の脂身が気になりましたが、おいしくいただきました。
当然のことながらお好み焼きの匂いを全身にまとって電車に乗ってホテルに帰りました。
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ホテルはお部屋がアップグレードされていて、予約したものより広いお部屋でラッキーでした。 
2日目はユニバーサルスタジオですよ。

タグ:大阪

ブータンに行ってきた! ⑪ [Travel]

ブータンを去る朝。ホテルのレストランから撮ったパロの街。見慣れた風景とももうお別れです。
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10時の飛行機で空港まではすぐなのに、2時間前には行かないといけないというので、7時30分にホテルを出発。空港はとっても小さくて時間をつぶせる場所もそんなになく、ちょっとしたお土産品を買えるお店が少々ある程度。織物類を売っているお店もあったけれどクレジットカードは使えないという...。まぁ、そういう不便さも含めて楽しい旅だったかな。
織物は買えないけど多少は現金が残っていたので、250mlくらいのブータンの蜂蜜を2瓶購入。買ったあとに「ん? 液体?」と何かが脳裏をよぎったのだけれど、まいっかと思っていたら、よくなかった。バンコクでの乗り継ぎの手荷物検査で没収されてしまいました...。がーーーーーん。orz
でも、パロの商店街でその蜂蜜を売っていたことは写真で確認できたので(・∀・;)、次回訪れる機会があれば、真っ先に蜂蜜を買うぞ、というモチベーションになっております。( ̄▽ ̄)

帰りももちろんDruk Airで。青空に尾翼のデザインが映えるなぁ。
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帰りのDruk Airはダッカ経由でバンコクまで。バンコクで6時間も時間をつぶして翌朝無事に日本に帰国いたしました。
あーーーーーー、楽しかった!!

帰国してからもっともっとブータンのことを知りたくなって読んだ本がこちらの4冊。個人的に面白かったのは1と2ですかねぇ。1では先代国王のお人柄がよくわかって、かなり感動しました。やっぱりステキ。
2は1958年のブータンが書かれたもので、そこから50数年でここまで変化してきたのかと思うととても興味深い本です。
3は1と2を読んだあとに読んだので、既に知っていることがほとんどでしたが、いろんなことをふんわりとまとめてあるので、ブータンに行く前にさらっと読んでおくのに最適な感じの本です。
4はブータン難民について、反ブータン的視点で書かれていますが、ブータンのみでなく難民問題について勉強になりました。

ブータンに魅せられて (岩波新書)

ブータンに魅せられて (岩波新書)

  • 作者: 今枝 由郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/03/19
  • メディア: 新書







秘境ブータン (岩波現代文庫)

秘境ブータン (岩波現代文庫)

  • 作者: 中尾 佐助
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/09/17
  • メディア: 文庫

幸福王国ブータンの智恵 (知恵の森文庫 t さ 4-1)

幸福王国ブータンの智恵 (知恵の森文庫 t さ 4-1)

  • 作者: 齋藤利也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: 文庫

ブータン――「幸福な国」の不都合な真実

ブータン――「幸福な国」の不都合な真実

  • 作者: 根本 かおる
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2012/09/25
  • メディア: 単行本

リフレッシュ休暇で訪れたブータン、本当に心に残る旅になりました。
ホントのことを言うと、初日に到着してすぐパロの商店街で自由時間を過ごしていたときにはあまりにも田舎の小さな街で、私は本当にブータンを楽しめるのだろうか、すぐに退屈しちゃうんじゃないかという思いがあったのですが、午後の観光を終え、ホテルに着いて寝る頃には既にブータンに夢中になっていました。ホテルの様子がこれまでの旅とは全く違ったり、水道から出てくるお水が茶色かったり、建物の壁にでかでかとモノの絵が描かれていたり、最初はうわっと思うようなことがあっても、すぐに順応する自分に驚いたりもしました。既に5ヶ月が経とうとしていますが、今でもブータンの風景がありありと目に浮かびます。
美しかったなぁ、ブータン。
楽しかったなぁ、ブータン。
いつの日かまたブータンに行けますように。

ブータンに行ってきた! ⑩ [Travel]

タクツァン僧院から下山後、パロの街に戻って、織物屋さん「Chencho Handicraft」でお買物。このお店では機織りの実演も見られました。が、この距離に客がいても奥の女の子は携帯で電話中。(・∀・;) その前にはお弁当を手でつまんで、そのままの手で織り続けてたりしてましたけど、見てないことにしておきます。だって、この体勢、どう見てもラクじゃないもの。これを何時間も続けるって疲れそう...。お高いわけですね。
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このお店にはお土産用の雑貨なども置いてあって、気に入ったマフラーがあったのだけれど、クレジットカードを持って行ってなくて購入できず...。ご縁がなくて残念でしたわ。

お買物のあとはブータンの弓道を体験。ブータン式の弓道は的までの距離が140mと遠いのですが、ここは仮の的を近くの適当な距離に置いて、とりあえず 1人 2本ずつのトライ。それでも女性陣は的まで届きませんでしたが。
私も弓にさわるのは初めてで、矢を指で支えながら弓を引かないといけないし、どういうふうに狙いを定めればいいのかがわからなくて、難しかったです。とはいえ、想像よりは飛んでくれたので満足でした。登山のあとに弓道なんてやらなくていいよーと思ってましたが、みんなで盛り上がって、なかなか楽しい体験でした。
こちらはガイドさん。やっぱりサマになってるわぁ。いつもの距離より短いので、ビシビシ的に当たってました。
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続きまして。
次はホテルに戻って、ブータンのおそば「プタ」作り体験。登山のあとにそば作りなんてやらなくていいよー、と思ってましたが、これもなかなか楽しかった。まずはそば粉をふるいにかけるところから。ツアーの皆さんに「若いかた、どうぞ」と言われて最年少の女性と私(比較的若い)が担当。ふるいにかけたそば粉に水を加えながらこねていくのですが、何故かホテルのかたからはなんの指南もなく、ずっと自己流で...。(・∀・;) ツアーのおばさまたちから「手つきがいいわ」とお誉めいただいたので、だいたい合ってたってことだとは思いますが。
しかし、生地作りは前座で体験の本番はこのあと。わざわざそば作り体験がツアーに組み込まれている理由が理解できました。
生地をこねたテーブルが片付けられ、大がかりな装置(?)が持ち出されたと思ったら、これがなんと製麺機。
左の写真でホテルの男性が油を塗っている小さな四角い穴の部分にそば生地を入れ、その上にそばを押し出すための棒を乗せ、棒の外側に座って、てこの原理でところてんのようにそばを押し出すという仕組み...。
右の写真ではまだ何も出ていませんが、銀色のお皿にそばがにょろ~っと押し出されて出てくるという...効率が悪いことこの上ない装置でした!!!
(≧∀≦)b (失礼!)
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なんせこの装置の大きさに対して、そば生地を入れる四角い穴がとっても小さいもので1回でできるそばの量はほんのちょっと。ちょっととはいえ、きっとあれがちょうど1食分くらいってことですかね? しかし、この効率の悪さのおかげで(再び失礼!)、ツアーの13人と添乗員さんも含めて14人全員が、座って押し出すそば作りを体験することができました。いや~、笑った笑った。観光客向けの伝統的な装置かもしれませんけど、本当に楽しかったのでオッケー♪

スケジュール盛りだくさんのこの日最後の体験がブータン式お風呂ドツォ体験。ようやく登山のあとにぴったりな体験ですわね。
ブータン式お風呂は焼き石を入れてお湯を温めるもので、マンダラリゾートホテルにあるドツォは大人が4人くらい一緒に入れる大きさとのこと。中には希望しないかたもいらっしゃるので、体験希望者の中で、足湯のみでいい人と全身つかりたい人に分かれての体験。恥ずかしがり屋さんの私は(ちょっとかわいく言ってみた)足湯組。足湯は男女混浴(?)で、片側に3人、片側に2人の5人で一緒に体験しました。
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石は銀色の筒の部分を通って上から転がって来て、こんな風に仕切りの内側に入っています。この仕切りがなかったら大変なことになっちゃいそうですもんね。
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焼き石はもちろん自動的に転がって来るわけではなく、担当の人が裏にいて「石、足しますか~?」なんて大声で聞いてくれて入れてもらうわけですが、この日のお湯の温度はびっくりするほど熱くて、なんとか足をつけられるようになるまでに大量に水を足してもらった後だったので、「石、足しますか~?」という声が聞こえてきたときには「いりませーーーーん!!」と慌てて答えてしまいました。本当なら石が転がって来て、お湯の温度が上がるところも体験してみたいところでしたけどね。残念っ。

入浴体験が終わったら、ついにブータン最後の夕食。なんと再び旅行社さんが松茸を出してくださいました! いつものビュッフェスタイルに加えて、蒸し松茸に松茸のスープ。お野菜のフリッターとピーナツも。そして旅行社さんのサービスでドリンクも1本つきという大盤振る舞い。(・∀・)v
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下のお皿の右下の茶色いものが体験で作ったブータンのおそば「プタ」。日本のおそばより太くて、短くカットして食べるのですね。ゆでた後、炒めるようですが、この日のプタには細かく切ったパクチーが一緒に炒めてあって、あえなく撃沈...。パクチー食べられない...。(・ェ・`;) 残念っっ。

ツアー中は毎日早起きでスケジュールがぎっしりだったので、いつも夕食は終わり次第、早々に解散でしたが、この日の最後の夕食はガイドさん、ドライバーさんも一緒に旅の思い出を語りながらの楽しい夕食でした。
私は添乗員さんのあるある話に興味津々だったっけ。添乗員さんのいる旅なんてほとんど経験ないけれど、本当に大変なお仕事だなーと感じたのでいろいろと聞いてしまいました。いろんなお客さんがいる中で、このツアーは皆さんいい人ばかりで...と添乗員さんはおっしゃってました。あ、あの場でホンネは言えないか...。
でも、ワタシ的にはツアーの皆さん、添乗員さん、ガイドさんにドライバーさんといい人たちに恵まれ、天候にも恵まれ、楽しい旅だったなぁ。本当に本当に。


ブータンに行ってきた! ⑨ [Travel]

⑦と⑧を下書きフォルダーに放置すること数カ月...。(-_-;)
ようやく先ほどリリースいたしました。
すっかりブログが面倒になってしまっていますが、ブータン旅行記だけは年内に書き上げねば...と12月も終わりに近づいてきてようやく重い腰を上げた次第でございます。
これから書くのは7月の話ですよ。記憶もかなり怪しくなってまいりましたが、レッツゴー。

ということで、ブータン滞在 5日目はついにこの旅のクライマックス、タクツァン僧院へ。タクツァン僧院は昔の高僧が山で瞑想をした岩穴のある場所に建てられた僧院なので、山の岩肌に貼りつくように建っています。もっと楽に行けるところで瞑想してほしかったよ...と罰当たりなセリフを何度吐いたことか。ツアーの日程表によると、往復5~6時間のハイキング(ちゅうか登山ですけど)、上まで登らずに途中の展望台で待っていることも可能、なんて書いてあるもんで、初日からツアーの皆さんとの間では「登ります? どうします?」って会話が幾度となく繰り返されていました。その度に私は「いや~、登ってみないとわからないです。お天気次第ですかね~。」なんて答えてました。添乗員さんの話によると、前回のツアーでは天候が悪く、全員が第一展望台まででリタイヤだったとか。Σ(゚д゚lll) タクツァン僧院は標高3,100m、第一展望台も2,800mらしいので、そんな高地を山登りどころか平地も普段は大して歩かない私が果たして登れるのか?? ホントに自信なかったのですが、なんせ旅慣れたかたの多いツアーだったので、「大丈夫。ゆっくり急がずに自分のペースで登れば必ず登れますよ」と言ってくださったかたがいらして、それが本当に心強かったです。
そして迎えた当日の朝。早朝雨が降ったそうですが、ガイドさんのお話によるとこの時期は早朝に降れば登っている時間帯には降らないのだとか。ということで、お天気は保証されてしまいました。あとは私の気力次第...。
スタート地点でまずはみんなで揃って、いや散らばって青空トイレ。これが3度目で最後の青空トイレでした。覚悟していたよりは少なくすみましたわ。

歩き始めてすぐに撮った写真がこちら。前の山のちょうど雲がかかっているすぐ上のあたりに白い建物があるのがわかりますかしらん。それが目的地のタクツァン僧院です!!
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いやしかし。自分でもびっくりするほどにあっという間に苦しくなりました。普段から山登りなんかしないもので、他の山登りと比べようがないのですが、高地の登山はめっちゃくちゃきつかった。とにかく息が切れるのです。体が重いのです。足が上がらないのです。平坦な場所ならそうでもないのに、ちょっとでも上り坂にさしかかるとその瞬間に苦しくなっちゃう。「登る」という動作があんなに苦しかったのは初めてだなぁ。登っている時間そのものは短いので、体の疲労は感じていないのに、足がどうにも持ち上がらない。運動不足ながらも初めて感じる感覚でした。休んでも休んでも動き出すとすぐに息が上がってしまって、休憩所がある第一展望台までの約1時間、「うわー、無理だ。絶対無理だー。」って思いながら登ってました。
ようやく到着した第一展望台。
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もうちょっと近づいてるかと思ったけど、まだまだでした。ε=(・д・`)
ここでトイレ休憩。ベンチに座ってお茶とビスケットをいただいているうちに「無理だー!」って気持ちもいつの間にか消えていて再び出発。ちゅうか、登りがきついんだな、登りが。平坦な場所だと普通でいられるのです。あの差は本当にすごかった。
第一展望台から歩くこと、また約1時間で、第二展望台に到着。ここは狭くてみんなでゆっくり座れるようなスペースはなかったけど、「展望台」らしく、タクツァン僧院が近づいてきてテンションは急上昇!
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ここから何百段かの石段を下りて、何百段かの石段を上れば到着(何段だったか忘れた...)。最後の最後にスリル満点な道が待ち受けてるのかと思っていましたが、細い道ではあるものの落ちそうな危険は全く感じない造りになってました。というよりも、手すりの向こうを見下ろしてみようなどという心の余裕が全くなかったわけですが、もしかして手すりの向こうを覗いてたら怖かったのかしらん?
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いよいよ僧院が近づいてきて急に空気が変わったと思ったら、現れたのは滝! これまた心の余裕がなかったせいか、全くその気配を感じていなかったので、非常に感動しました。この滝の場所、本当に心地よかったです。この滝を見たとき、リタイヤしなくてよかったーとホントに思いました。全てが報われた気がしました。いや、まだ目的地に到達してないんですけどね。
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でもこの滝を過ぎればほどなく到着~。私たちのツアー、ご年配の女性が多かったにも関わらず、13人中11人がリタイアせずにたどりつきました。優秀~(・∀・)v♪ 僧院につくと撮影禁止で荷物も預けないといけないので、途中で撮ったタクツァン僧院のベストショットがこちら。
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無数に渡されているルンタ(旗)、こんなに長い距離を一体どうやって渡したのか聞いてみたら、弓矢でかけるのだそうです。ブータンはブータン式の弓道が盛んで、確かに街中でもガイドさんの説明に弓道(ガイドさんはアーチェリーと呼んでいましたが)の話がよく出ていたのですよね。なるほどねー。かけるところ、見てみたかったわ。
中の本堂は床が岩肌のままで岩山の上に建てられているのを実感。瞑想されたという岩穴は別の部屋の床板を開けて上から見られるようになっていました。昔の高僧がひとりで瞑想された場所を外国人が次から次へと床板を開けて懐中電灯で照らして覗いているという...。なんだか滑稽に思えてしまいましたが、有難い場所を見せていただいて光栄でした。

参拝後、第一展望台まで戻って昼食。
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おなじみのビュッフェスタイルです。
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昼食後に下山。下りは登りとは違う道でしたが、下りはラクチンでした。
休憩、参拝、昼食を含めて、全行程でやっぱり約6時間。苦労して到達した分、ご利益が...なんて期待はしませんが、達成感は確かにありました。やればできる。しかし、もう登りたくないかな...。( ̄▽ ̄;)
いろいろな感動がありましたが、その一つがこちらの男子高校生たち。
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私たちのあとから登り始めてあっという間に追い越して行って、なんだろー?と思っていたら、清掃活動でした。私たちが参拝している間にゴミを拾ってあっという間にまた追い越して去って行きました。この日、日曜日だったんですよね。もし私が高校生のときに、マナーの悪い観光客が捨てて行ったゴミを日曜日に掃除しろなんて言われたら、ぶーぶー言っただろうなー。ブータンが清潔なわけがわかった気がしました。で、行きも帰りも多くの男子高校生とすれ違ったのですが、挨拶するとみんなシャイに微笑んで挨拶を返してくれて、ホントみんな素直ないい子たちばかり...な気がしました。

朝から6時間も登山をしたら、ワタクシとしてはこの日のスケジュールはそれだけで十分なのですが、観光最終日のこの日は非常にハードスケジュールでこの後も予定がぎっしり...。ということで、続きはまた次回。


ブータンに行ってきた! ⑧ [Travel]

ハでの昼食後、チリラ(チェレラ)峠に移動。
ツアーではチリラ峠と呼ばれていましたが、ガイドブックなどにはチェレラと書いてある...。「Chelela」と書くようなのでチェレラのほうが近い気はしますが、旅行中はチリラと呼んでいたので、ここはチリラということで。
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上の写真にもありますが、ここ、標高3988mですよ! щ(゜ロ゜щ)
富士山が3776mですから、富士山よりも高いわけですよ。
そんなところでハイキングなんてものをするわけですよ。この私が!
ブータンはヒマラヤ山脈の南側にある国なので、7000m超なんて山もあるわけですが、自動車道路としてはここが最高地点なのだそうです。
ツアーの内容としては「ブルーポピーを求めてハイキング」と書かれていましたが、数日前にもここを訪れたガイドさんによると、もうほとんど花の時期は終わっていて見られないだろうとのこと。ブルーポピーが何物かもよく知らずに、ただ見たことのないお花が見られるのを楽しみにしていましたが、高山でしか見られない貴重なお花のようで。しかしながら、既にブルーポピーの時期はほとんど終わっているのに、それを探してただ高地の山道を歩き続けねばならんとは、こりゃ苦行だな...ε=(・д・`)、と思っていたのですが、想像とは全く違っておりました。
ハイキングコースに一歩踏み入ると、あたり一面が高山植物でいっぱいではあーりませんか! アウトドア派ではないものの、その土地でしか見られない植物を見るのは大好きなので(あ、これ食べ物と一緒ね)、もう頭の中は狂喜乱舞ですよ。高山植物は立山でほんの少し見たことがあるだけで、それ以外は植物園でしか見たことがなく、こんなにもたくさんの自然の高山植物を見たのはもちろん初めて。植物園で見たときにも思いましたが、高山植物というのはどれもこれも実に可憐なのですよ。見る側の気持ちもあるのでしょうが、高くて涼しくて空気も薄い岩場のようなところに実際に咲いている小さな花々を見ると、ますます健気に見えてしまうわけですよ。歩き出してすぐにエーデルワイスを見つけて、私のこの超インドアな人生の中で自然のエーデルワイスを見られるなんて奇跡のよう。エーデルワイス以外は名前も知らない花ばかりでしたが、いやもう本当に感動しました。途中で涙が出そうになりました。ツアーの中に高山植物に詳しいご夫婦がいらして、そのお二人のあとについて、お話を聞きながら「ほうほう」「へえへえ」と一緒に写真を撮りまくって来ました。撮りなれてないもので、ピンボケも盛りだくさんでしたが。てっきり苦行だと思っていたものが天国のように幸せな時間でありました。ピンボケでないものから抜粋。
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ハイキングコースはなだらかなのですが、なんせ3988mなので、写真を撮るために何度も立ったり座ったりしていたら、あっという間に息が切れてぜぇぜぇ言ってきて、高山とはこういうことかってことも体験できました。
ブルーポピーは残念ながら見られなかったのですが、実は1本だけ残っていたのです。急な斜面を登った岩陰に1本だけ。ガイドさんが簡単にさっさと登ってスマホで写真を撮ってきて「これでよければ」と見せてくれて、希望者の3人だけが斜面を登って見に行きました。私は登りはともかく下りに自信がなかったのと、それまでで十分満足できていたので諦めました。でも、写真のブルーポピー、きれいだったなぁ...。どんな無様な下りかたになろうと、登ればよかったかなぁ...。満開(になるのか?)のブルーポピーをまた見に行けますように。

帰りにみんなで青空トイレを済ませて(〃▽〃)パロへ向かって出発。走り出して間もなく虹が出ていました。この日は3回も虹が見えたのです。こんなことがあるので、雨季も悪くないかしらん。
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パロに到着後、民家訪問。カメラをマイクロバスに忘れてしまったので、なんと写真なし。(-_-;) 大きな農家で希望者はここに泊めていただけるのですが、ツアーからは最年少の女性1人だけが宿泊。勇気あるなぁと思いましたが、民家に泊まれるのがこのツアーを選んだ理由だったそうで。「弾丸トラベラー」でローラさんが泊まったことがあるお家とのこと。その他のメンバーは藁を干してある屋根裏や広い仏間などの家の中を見せていただいて、バター茶とブータンのお茶受けのお菓子をいただいてプチ体験。

パロのホテルはマンダラリゾート。予想よりはるかに設備が整っていたティンプーのホテルとはかなり趣の違うホテル。というよりも、ブータン旅行で覚悟していたとおりの簡素なホテルでした。古いんだけど、でもやっぱり掃除は行き届いてたな。さすがだ。
こちらがシャワールームとトイレ。バスタブがある部屋もあるようですが、私の部屋にはバスタブはなく、固定式のシャワーのみ。アメニティは聞いていたとおりの石鹸のみ。そして、青いバケツにビーサン...。
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排水口はトイレの後ろの1か所のみ。ってことはシャワーを浴びたら全てが水浸し...?(・_・;)
最近、アジアリゾートにばかり行ってる私には(ここもアジアのマンダラ "リゾート"だけど)、かなりなカルチャーショックでした。
夕食のときに「あのシャワー、トイレまで水浸しになるってことですよね? そのためのビーサンってことですよね??」と言ったら、ツアーのおじさまに「そんなのタオルで拭きゃあいいんだよ」と軽く言われて、いやいや、拭いたところで水浸しでしょう...と思いつつも、シャワー後にバスマットで雑巾がけのように拭いてみたら、見事にきれいに拭きとれました!! (・∀・)b
ホテルに着いてすぐの頃は部屋の古さやシャワーの造りなどに軽くショックを受けましたが、全てにすぐに慣れましたわね。2泊目はなんとも快適にすごせました。これで清潔じゃなかったら違ってたでしょうが。清潔って素晴らしい。

夕食はもちろんビュッフェスタイル。でもデザートにマンゴーが出ましたよ。ちょっと嬉しかった♪
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ブータンに行ってきた! ⑦ [Travel]

さて、ブータン 4日目。
4日目のスケジュールは、ティンプーから ハ(Haa、標高2730m)に移動して ハの町を散策、その後、チリラ(チェレラ)峠でブルーポピーを探してハイキング、初日に観光した空港のあるパロに戻って宿泊という行程です。
前日の夕食前についについに添乗員さんから、「明日はいよいよ青空トイレです!」との宣告がありました。ホテルを出発後、トイレ休憩をする場所がないので、バスで 2時間行ったあたりで青空トイレ休憩、その後、ハの町に着くまでさらに 1時間半かかるので、ホテルを出発する前に必ずトイレに行っておいてくださいとのこと。
いやいやいやいや、そんなの当たり前ですから。
そんな対策じゃ、どうにもこうにもなりませんから。
ということで、その後の私の緊張ぶりときたら...。誰にもバレてないとは思いますが、頭の中はトイレのことでいっぱい。旅行中はずっと朝食ではあまり水分を摂らないようにしていましたが、この日は前日の夕食から極力水分を控え、部屋に戻ってのどが渇いても、うがいだけに留め、朝食はいつもよりさらに水分を控え、出発直前のギリギリまで何度もトイレに行き、万全の準備で臨みました。
結果は...無事切り抜けられました! 2時間、青空トイレまで我慢できたし、その後も1時間半持ちました。やりきったーーーー!! d(゚∀゚)b
...なんて達成感、他のかたには理解できないと思いますが。いやもう、本当に旅行前からトイレのことが一番心配でしたから。あー、よかったよかった。前にも書きましたけど、落ち着いて用を足せないと、なんともすっきりしないので、すぐまた行きたくなったりして、青空トイレの後のことがまた心配だったのですよね。...というような不安感がまた尿意を呼ぶわけですが。
肝心の(?)青空トイレそのものは、女性はこちら、男性はあちら、と示されるので、女性メンバーで揃って道を進み、「この辺ですかね?」「では私はこの辺で」なんて言い合いながら、それぞれに場所を選択。ひとりぼっちよりはずっと安心でした。「旅のしおり」に「使用したティッシュなどはビニール袋などに入れて持ち帰りホテルで捨ててください」と書いてあったので、それ用の袋をちゃんと何枚も持って行っておりました。そのゴミと一緒に旅しているのを途中で何度か思い出して、ビミョーな気持ちになってしまいましたけど。
( ̄▽ ̄;)

トイレの話はこのくらいにしまして。
ハでも商店街を見学。とっても小さな商店街でしたが、ブータンではおそらく大きいほうなのでしょうね。とはいえ、ハはティンプーやパロよりもなんだか親しみやすく、とっても居心地のいい町でした。私自身がブータン観光に慣れてきたのもあるのでしょうが。
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近くに高校があって、丁度お掃除の時間だったのか、鎌を使って花壇の草刈りをしている女生徒がいたので、声をかけて写真を撮らせてもらいました。(←観光に慣れてきてようやく大胆になってきた。) はにかみながらもすぐに応じてくれて、ブータンの子供たちはとても素直に育っているように見えます。この後、この道の先まで行って折り返したところで、「どこから来たんですかー?」と大きな声で聞いてきてくれました。それだけのコミュニケーションでしたけど、なんとも嬉しかったです。
あ、ブータンの教育はすべて英語なので若者たちは英語ペラペラなのです。...うらやましい。
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ブータンでは学生さんも民族衣装のキラやゴを着ています。ティンプーでは学校によって決まった制服のキラやゴを着ていましたが、ハでは私服のようですね。二人とも色合わせがおしゃれさん。ブータンの人は色合わせが本当にお上手。
こちらは小学生ぐらいの男の子たちの後ろ姿。(←男の子にはまだ声をかけられない。) 子供たちのゴはわかりませんが、大人のゴは日本の着物の八掛のように、例えばグレーのゴの裏地にオレンジ色や黄色などが使われていて、それが時々チラっと見えたりして、男性もおしゃれさんなのでした。ゴを着てる男性、本当にかっこよく見えましたわ。(〃∀〃)
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12時になったところで、ホテル ラユールでお馴染みのビュッフェランチ。いつものように別のテーブルに置いてある料理を並んで取っていくスタイルではなく、大皿をみんなで回して取り分けるスタイルでしたが。
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ビュッフェで必ずと言っていいほど出るのがお皿の左のほうにあるジャガイモのチーズ煮。これ、なかなかおいしかったです。そしてじゃがいもの上に1本だけペロンと乗っている緑色のものが唐辛子のチーズ煮「エマダツィ」。これも必ず出てきます。当然、辛~いのでいつもこれだけが小さな器に盛られていました。(・∀・;) おそらく、じゃがいもと唐辛子のチーズ煮もブータン料理にはあるのでしょうが、ビュッフェでは1度も出なかったですねぇ。で、私はこの写真のようにジャガイモのチーズ煮に唐辛子のチーズ煮を1本だけ乗せて、小さく刻みながら合わせて食べてました。これ、うまかったです! ツアーのおばさまにもおすすめして好評でした。( ̄▽ ̄)v 自分でも作りたいなぁと思うブータンの味でした。ブータンで唯一の食いしん坊ネタですね。(・∀・;)


ブータンに行ってきた! ⑥ [Travel]

ティンプー市内観光の午後はスーパーでの買物からスタート。買物というよりも見物でしたけど。
まず驚いたのは、商店街のお店同様にスーパーの中も薄暗いこと。営業中ですよね?と思うほどの暗さでした。ブータンでは水力発電が盛んでインドに電力を輸出しているらしいので、電力不足というわけではないようですが、「ある」のと「使う」のは別なのでしょうね。
大きなスーパーではあるものの、生鮮食品はほとんど置いてありませんでした。海外のスーパーでは特に魚や野菜、果物などが国によって置いてあるものが違って面白いので楽しみに見て回ったのですが、ぐるっと一周しても見当たらず、それらしい棚がこれ。(・∀・;)
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唐辛子とレモンだけ? 下の棚の葉っぱは不明。きっとブータンでは生鮮食品はスーパーで買うものではないのでしょうね。その一方で、ルンタ(旗)やお香などは棚にびっしり置いてありました。
ブータンではほとんどインドからの輸入に頼っているので、スーパーで買えるものはほとんどがインド製なのだとか。とりあえず、何か買ってみるかとドチュラ峠のレストハウスで出たのと同じものと思われるビスケットと、ガイドさんおすすめの紅茶を買って来ました。紅茶はパッケージからインスタントのミルクティーかと思いましたが、よく見るとLong leaves 15%、CTC 85%のリーフティーでした。どちらか一方の紅茶しか見たことありませんでしたが、そんなブレンドもあるのだな。まだ開封していないので中身は未確認です。
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ビスケットが1パック 150gで25ヌルタム、紅茶が250gで100ヌルタム。
...ってことは43円と170円。安っっ。

スーパーの次は織物博物館へ。
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残念ながら中はすべて撮影禁止。ブータンは織物が盛んで、地方によって特徴のある織物があるので、いろんな織物や地方の民族衣装などが展示してあるのですが、何と言っても圧巻だったのが王室の衣装。歴代国王の衣装や現在の第5代国王が2011年に結婚されたときのお二人の衣装も展示してあり、まあ、その美しいこと、美しいこと。バラの花模様が織り込まれた衣装はとってもラブリーで美しく、てっきり王妃の衣装かと思いましたが、国王の衣装でした...。ええっ、この花柄が男性用?? と驚きましたが、当日のお写真を見るととってもお似合いでかつ威厳がありましたわ。王妃の衣装ももちろん素晴らしく、パンプスまでも織物で作られていて、うっとりするほど美しかったです。ブータンの織物の技術がいかに優れているかがよくわかりました。ブータン人は着道楽で衣装にお金をかけるそうですが、お金をかけるだけの価値がありますわね。

続きまして、民族博物館。古い農家を博物館にして公開しています。
農具などは日本でも昔使っていたような農具が多く、とっても懐かしい感じがしました。
おトイレには紙はなく、竹べらが置いてあって、ガイドさんの説明によると、"大"のあとはこれで拭く(?)のだとか。"小"のときはどうするのだ?? と思いましたが、そんなことは聞けず...。
この2枚の写真、上の写真の入口と下の写真の軒下にポーが飾ってあります。わかるかな?
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そのあとはティンプー最大の通りで自由時間。ブータン国内には信号機がなく、唯一ティンプーのこの通りの真ん中あたりで、お巡りさんが交通整理をしています。唯一の交通整理ってすごいな。
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こちらがティンプーの皆さんが待ち合わせ場所として使う時計塔広場。時計の時間は合ってませんでしたけど。
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民族衣装は基本的にオーダーメイドだそうで、商店街の中には生地屋さんが何軒もありました。
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そして、旗用の生地も。
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ツアー中はずっとそうでしたが、ゆっくり見て回るほどの時間はないので、通りを往復しただけで終わり。ウィンドウショッピング好きの私としては、もっともっと時間をかけてゆっくり見たかったなぁ。

市内観光の最後はタシチョゾン。国王の王宮が近くにあり、国王のオフィスもここにあるのだとか。そのため、空港のような厳重なセキュリティチェックを通って中へ入りました。
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ここのお巡りさんの制服にはブータン国旗の黄色とオレンジ色が配色されていてとってもキュート。
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中に入ってしばらく経ったころ、お巡りさんが人払いを始めたので何事かと思ったら、国王が出勤されたのだとか。もちろんちらりともお姿を拝見することはできませんでしたが、同じ空間の中にいらっしゃるかと思うとちょっと嬉しかったです。
行きがけには灯りが点いていなかった気がするあたりの窓の灯りが帰りがけには点いていて、しかもそこだけシャンデリアだったので、あそこにおられるに違いない! と思い込んで窓の灯りを記念撮影。満足満足。
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この日の晩御飯はブータン料理ということで楽しみにしていたのですが、またビュッフェ形式で、しかも全然辛くない。ブータンのおそば「プタ」とブータンの餃子「モモ」は食べられましたが、ちょっと残念。
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ということで、3日目も盛りだくさんで終了~。
この日もちっともゆったりしてなかったんだな。( ̄▽ ̄;)


ブータンに行ってきた! ⑤ [Travel]

ブータン3日目はティンプー市内観光。長距離移動が多かったツアーの中では比較的ゆったり過ごせた1日だったかしら。
市内観光の最初は郵便局から。
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ブータンの切手はいろいろな面白い切手があることで有名らしいのですが、自分の切手がその場で作れてしまうというのが観光客には魅力的。その場でデジカメで写真を撮って、10分ほどで切手シートに仕上げてくれます。しかも手数料なしで切手の料金のみだったような。切手12枚のシートで300円くらい? ツアーの皆さんの中には何組か切手を作られたかたがいらっしゃいましたが、特にご夫妻で作られた切手はとてもステキな出来上がりでしたよ。切手を作られたかたはご自分の切手を貼って、作っていないかたは気に入った切手を買って、ここから絵葉書を投函されてました。私は切手も作らず、絵葉書も出さず、国王夫妻の切手と先代の国王の切手を記念に買ってきました。先代の国王は大喪の礼で来日されたときにニュースでお見かけしてからファンだったのです~。切手シートもなんともダンディー。(〃∀〃)
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その後、ジュンシ製紙工房へ。
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島根県浜田市との技術交流で日本の和紙の製法を取り入れ、手すきの薄い紙も作れるようになったのだとか。そのため、行程を説明してくださった工場長さんはお名前を名乗るまでは日本人かと思うほど日本語がお上手でした。小さな工房でしたが、売店はかなり充実していましたよ。日本の技術がここに! と思うとついつい買いたくなってしまいますわね。

その後、外国人観光客には必ず寄ってほしいと言われているらしいお土産物屋さん、ハンディクラフト エンポリウムでお買物。
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ブータンではほとんどクレジットカードが使えない中、ここではカードが使えるというので安心してたくさんお買物をしたのですが、いざ会計のときに、2枚持っていたVISAカードが2枚とも通りませんでした...。(-_-;) マスターカードは使えてたんですけどね...。私は何故、同じカード会社のカードを2枚持って行ってしまったのだろう...。ぬかりました。
日本円も使えたので、仕方なく日本円で払ったところ、使う当てのない大量のブータン通貨、ヌルタムがお釣りで返ってきました。あーあ、この後、もう買わなくていいように買物を済ませたというのに...。
そんなオチが待っていましたが、とりあえず買いたかったナド社のお線香とティンシャ(チベタンベル)をここでゲット。私の行動範囲では他で見かけなかったので、ここで出会えてよかった。
しかし、おそらく普通の商店街にあるお店のほうが安いのではないかな? このお店ではちゃんと値札がついていましたが、「外国人観光客に必ず寄ってほしい」というだけあって、外国人向けの価格設定のようでした。小さいブータン国旗のバッジが500円くらいしましたもん。このサイズのバッジだったら日本より高いような...。(・∀・;)

お買物の後はメモリアルチョルテンへ。1974年完成の仏塔で、特別重要な聖地というわけではないそうですが、それはそれはたくさんの人がお参りに来ていました。
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左手の大きなマニ車がある建物では、大勢のおじいちゃん、おばあちゃんがマニ車の周りにぐるりと座って、ずーーーっとマニ車を回し続けてらっしゃる。ガイドさんのお話によると、朝、家族に車でここまで連れてきてもらって、お弁当持参で回すのだとか。信仰の場であり、憩いの場なのですね。
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そして、チョルテンの周りにも手持ちのタイプのマニ車とお数珠を持ってぐるぐると回っている老若男女が。若い女性がハイヒールでカツカツと音を立てながらも回って行ったりするのですよね。若者も信仰心が厚い国なのだな。
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続きましては、マスクダンスの見学でございます。立派な会場を想像していたわけではありませんが、工事中のようなビルの奥、ベニヤ板が貼られた入口を入るとそこがマスクダンスの会場でした。
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「マスクダンスの見学」と聞いていたので、すべてがマスクダンスかと思っていましたが、20代前半くらいの若い男女5人ずつによる、マスクダンスを含むブータンの民族舞踊でした。
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男性の踊りは高く飛び上がったりの激しめのダンスもありましたが、女性の踊りは日本の盆踊りのようなゆったりしたダンスがほとんど。女性の歌は日本の民謡にも似た響きや発声でなんとも懐かしい感じがしました。男女とも衣装が次々と変わって、ブータンのいろんな地方の衣装が見られて楽しかったです。踊りや歌はちゃんとしているのですが、特に女性たちの目線が伏せ目がちだったりそっぽを向いてたりで、その辺があまりプロっぽくなくて、なんとも初々しい感じでした。確かにすぐ目の前が客席ですのでね。恥ずかしそうな雰囲気もブータンらしさかしら。1時間ほどの見学の最後は私たちも加わって輪になって踊って、まさに盆踊り。
終わるなり、CDとDVDの手売りを始めたときの勢いにはちょっとびっくりしましたが。さっきまで伏せ目がちで恥ずかしそうだったじゃーん。(・∀・;)

マスクダンス見学のあとは街中のレストランでランチ。はい、おなじみのビュッフェ形式です。
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似たような写真ばかりでつまらないので、ビールの写真をば。私はビール飲めませんが、このお店で初めて出たこのラベルのビールが一番評判がよいようでした。ただ、このビールはあまりお店に置いていなくて、置いていても本数が少なくて全員に回らなかったりで、ビール党の皆さんは残念がってましたけど。ラベルは確かにおいしいそう。
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市内観光の午後はまた次回~。


ブータンに行ってきた! ④ [Travel]

プナカは本当に暖かかった。というか暑かった。
肌寒かったドチュラ峠からの移動で、この日の気温差は一体何度あったんでしょう?ブーゲンビリアやサボテンも見かけて、まさかブータンでブーゲンビリアを見かけるとは思いも寄りませんでした。

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こちらが橋の前から撮ったプナカゾン。
ブータンで唯一経験した、ドアのないトイレがプナカゾンにありました。溝だけがあって、でも水洗で(だったと思う)。一応壁はあるので丸見えにはならないんですが。ツアーの皆さんとわぁわぁ言いながら済ませましたが、慣れない形のトイレはどうもすっきりしませんわね。
でも、ブータンで他の方々よりも多くのトイレを経験したワタクシの感想といたしましては、ブータンのトイレは確かに古かったり、水が流れなかったりはしましたが、どこも一様にお掃除が行き届いていて清潔でした。私がよく行くアジアの国々の観光地や空港で経験するトイレはあまりきれいでなくて、一瞬怯むことも多いのに、ブータンのトイレはどこもきれいだったなぁ。これも仏教の教えのおかげなのでしょうか。素晴らしいなぁ。トイレの神様もお喜びでしょう。仏教国にもトイレの神様がいらっしゃればの話ですが。トイレが近い私ならではのブータンの印象のひとつです。

こちらが入口。見上げるととっても高く、急な階段を上がります。ブータンはバリアフリーからはかなり遠いですね。
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こちらが寺院。中は撮影禁止。夏の間はお坊さんたちは涼しいティンプーに移動するということで、プナカゾンの寺院に残っているのはお留守番のお坊さんだけ。今の国王の結婚式もプナカゾンで行われたそうですが、大きな仏像があって実に立派な寺院でした。国王の椅子や大僧正の椅子がデーンと置かれてあり、お坊さんたちがずらっと並ぶのであろう台やお経用の台も並んでいて、勢ぞろいしたところを想像すると圧倒されそうでした。

入口を入ってすぐの中庭に立つ菩提樹。後ろの白い建物はチョルテン(仏塔)です。チョルテンも立派でしたが、この大きな菩提樹はご神木好きにはたまらない存在感でした。
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プナカゾン見学のあとはチミラカン近くのカフェテリアでランチ。もう見慣れたビュッフェランチです。
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昼食後はカフェテリアからチミラカンまで片道20分ほどのハイキング。目指すチミラカンは丘の上にあるお寺です。
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到着してみると、中には小学生くらいの小僧さんがたくさん。外で読経のお勉強をしてました。
こんなに小さいのに親元を離れて修行をしているのだなぁ、とまた胸が痛くなる私。でも、みんなきりっとしたいい表情をしていました。
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このチミラカンは子宝に恵まれるお寺なのだとか。お布施を納めると若いお坊さんが弓矢とポー(男性のシンボルの形の木でできた棒)とお経とで頭を撫でてくれます。一応、ツアーの皆さんと一緒に撫でてもらってきました。これで私も子宝に...恵まれますかね?
ブータンでは子孫繁栄や五穀豊穣の祈願や魔除けの意味で男性のシンボルが使われるそうで、民家の家の入口や軒下に飾られていたり、壁にデカデカと描かれていたりして、初めのうちはドキっとしましたが、これにもそのうち慣れました。( ̄▽ ̄;) 壁にデカデカとモノが描かれているのは旅行中に何度も見かけましたが、さすがに写真には1枚も納めていませんでしたわ。ご興味のあるかたはインターネットで「ブータン ポー」で検索してみてくださいまし。ちょっとびっくりですよ。

同じルートでホテルに戻ったあとは、ホテルのロビーで民族衣装の試着会。私も女性の民族衣装キラをホテル従業員の若い女性に着つけてもらいましたが、出遅れて自分で色を選べなかったのもあって、なんだかマダムのような仕上がりでした...。それらしく着こなすのは難しそうでしたが、1枚の布を帯や留め具を使ってジャンバースカートのように着るのはとても興味深かったです。着る機会もないのに、自分で着られるようになりたいなぁと思っちゃいました。

そして晩御飯はもちろんビュッフェ形式。
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しかし!
この日は旅行社さんが特別にマツタケを出してくださいました!!
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ブータンのマツタケは小ぶりなほうがおいしいのだとか。1キロ80ドルだそうで。ツアーのおばさまたちは昼間はマツタケに興味津々のようだったのに、食べたら満足されたのか、それとも日本のものよりも小ぶりだったからなのか、食事後に購入希望者を募ったところ、ゼロでした...。おいおい。
旅行社さんもがっかりですわね。
私はもともとマツタケは好物ではないし、こんなに大量のマツタケを食べたのは人生初体験でしたが、やっぱりマツタケはあまり好きじゃないな...。
おいおい。ヾ(-д-;)

ブータンに行ってきた! ③ [Travel]

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ティンプーのホテルはサンバブホテル(Hotel Sambhav)。
ご覧のとおりの小ぢんまりしたホテル。私の部屋は4階でしたが、エレベーターはなく階段のみ。あまり新しい建物ではないようでしたが、リフォームしたてなのか、お部屋は明るくてとってもきれいで、液晶テレビや家庭にあるような洋服ダンス、姿見も置いてありました。ベッドサイドのランプはプラグがコンセントに合わなくて、灯りが点かないのに置いてあったのは御愛嬌?
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お風呂にはちゃんとバスタブがあり、ハンドシャワーもありました。アメニティグッズも石鹸程度と聞いていたのに、シャワージェルとシャンプー、シャワーキャップ、歯ブラシも置いてあって、嬉しい誤算。
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悲しい誤算だったのは、ドライヤーがなかったこと...。フロントにも聞いてみましたが、貸し出し用のドライヤーもありませんでした。
だよね~。アメニティグッズが石鹸程度(だけじゃなかったけど)のホテルにドライヤーはないよね~。そこに気づかず持って行っていなかったので、仕方なくタオルドライだけで寝たら、髪が非常に多いワタクシの場合、翌朝になっても生乾きのままで、早速、風邪気味になってしまって大失敗...。
せっかくの旅行を風邪で台無しにしてはもったいないので、ティンプーのどこかで買おうと思ったのですが、ガイドさんがご親切にもご自分のを貸してくださったので、風邪が悪化することなく元気に過ごせました。感謝~♪
お風呂のお湯はタンク式で、なくなるとお水になってしまうので、お湯が出なくなったら30分ほど待つように言われていたのに、何故か初日に私が入った時間にはあっついお湯しか出なくて、逆にお水が出るようになるまで30分ほど待ちました。(・∀・;) 2日目からは早めに急いで済ませるようにしたら、ちゃんといいお湯加減のシャワーを浴びられました。
お風呂も洗面台もお水の色はずーっと茶色。最初はぎょっと思いましたが、そのうち慣れましたわね。ハードコンタクトレンズの洗浄と歯磨きのうがいは念のためにずっとミネラルウォーターを使ってましたけど。
このホテルに3泊。4階だからか、トイレが流れにくいときがありましたが、快適に過ごせました。お世話になりました。

さて、ブータン2日目はドチュラ峠(標高3,150m)を経由して、ブータンの中では標高が低く(と言っても1300m)暖かいプナカへ移動という高低差の激しい1日。運がよければドチュラ峠でヒマラヤ山脈を眺め、その後、プナカでプナカゾンとチミラカンを見学というスケジュール。
まずはティンプーでブータン最初のゾン、シムトカゾンを遠くから写真撮影。ブータンの白い建築物は緑の山と青い空に映えますなぁ。
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バスで1時間弱行ったところで検問のため停車。停車する客を見込んでか露店が出ているので見学。ぶらさがっている白いものはヤクのチーズ。チーズと言っても、非常に硬くて、短くても30分くらいずっと口の中でなめてるらしいです。どんな味なんでしょね? ツアーのかたの中には買ってみたかたもいらしたようですが、私はそれどころじゃなかったので食べてませんが。
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何故それどころじゃなかったか?
はい。トイレに行きたかったのです。
出発してから1時間も経っていないし、朝食の水分は控えめにしたし、出発前にも何度もトイレに行ったのに。
この日の朝はちょっと肌寒かったのですよね。髪が生乾きだったせいもあったかもしれませんが。トイレが近い私にとって冷えは命取り。いや、命は取られませんけど、トイレに行く間隔が圧倒的に短くなってしまいます。
ツアーの皆さんが悠長にお店を眺めている間、私はひとりそわそわと辺りを見渡しておりました。しかし、見渡す限り、それらしい場所はございません。明らかになさそうにも関わらず、勇気を出して聞いてみましたが、やはり近くにトイレはなく、「青空トイレ」になるとのこと。旅行中にいつかは経験することになる(と旅のしおりに書いてあった)青空トイレですが、いきなりひとりで経験する勇気はまだございませんでした...。ドチュラ峠まではあと15分くらいとのことだったので、必死で我慢。

ドチュラ峠から見えるかもしれないヒマラヤ山脈のことは旅のコースを見たときから楽しみにしていたポイントのひとつ。でも、ガイドさんの説明によると、よく見えるのは1月~2月で、夏の間はまず見えないのだとか。東京から見る富士山と一緒で夏は見えないのね~と完全にあきらめていたのですが、「ドチュラ峠に着きましたよ」と言われた瞬間に、マイクロバスのフロントガラスの前に見える雲の間から、ヒマラヤの山々が頭をのぞかせているではありませんか!! 「おーーー」と声をあげて拍手したのを覚えてますが、バスを降りるなり、「トイレはどこでしょう?」と私...。( ̄▽ ̄;)
本来の予定ではその先のレストハウスが休憩ポイントでしたが、私だけドチュラ峠の公衆トイレに直行。きれいじゃないけど緊急なので、と案内されたトイレでしたが、きれいに掃除されていて全く問題ないものの、どうにもお水が流せない。もたもたして、ようやく皆さんのいるところに戻ったら、なんとヒマラヤ山脈がすっかり雲の向こうに隠れてしまっている!! Σ(TДT|||)
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しかたなく、雲だけの写真を撮りましたわよ。ドチュラ峠には108個の仏塔が建てられているのですが、それも私だけよく見ないままにレストハウスに移動。あーあ、ドライヤーさえ持ってきていれば見逃さずに済んだのに.....。

ドチュラ峠からバスで2~3分移動したレストハウスで休憩タイム。
するとですね、また雲が少し晴れてきて、山のてっぺんがちらちらと見えるようになって来たのですよ! 日ごろの行いがいいから! 私の!!
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望遠で撮るとこんな感じ。写真だと雲だらけですが、肉眼ではもうちょっと見えました。感動しました。
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なんせ私がトイレに行ってた間にガイドさんの説明は終わっていて詳しい話は聞けていないのですが、ブータンで何番目かに高いジジカンプーカン (Jejekangphu Gang, 7190m) が見えていたらしいです。それが私も見られたこの山だったのかどうかは未確認ですが。( ̄▽ ̄;)

ということで、安心してレストハウス内に移動。レストハウスではミルクティーとビスケットが出ましたが、皆さん、お土産屋さん(←撮影禁止)に夢中~。絵葉書や小物もありましたが、かなりお高いものも数多く置いてあって、中でも曼荼羅などのいろいろなタンカ(仏教画)はえらい先生が描かれたものらしく、30cm四方くらいのもので2万円、大きなものは10万円もしてました。Σ(゚д゚lll) それはそれは緻密で美しかったのでかなり魅かれましたが、値段を聞いて引きました...。あとで街中で見たものよりも確かにクォリティーは高かったように思います。見られただけで十分でしたわ。ありがたや、ありがたや。

プナカゾンに着く手前の棚田。白米もありますが、ブータンのお米は赤米が中心だそうです。丘の上にチミラカンの黄色(金色?)の屋根が小~~さく見えてます。
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ポチュとモチュ(父川と母川)の合流するところに建つプナカゾン。
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プナカゾンの続きは次回へ。


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