SSブログ

ブータンに行ってきた! ⑨ [Travel]

⑦と⑧を下書きフォルダーに放置すること数カ月...。(-_-;)
ようやく先ほどリリースいたしました。
すっかりブログが面倒になってしまっていますが、ブータン旅行記だけは年内に書き上げねば...と12月も終わりに近づいてきてようやく重い腰を上げた次第でございます。
これから書くのは7月の話ですよ。記憶もかなり怪しくなってまいりましたが、レッツゴー。

ということで、ブータン滞在 5日目はついにこの旅のクライマックス、タクツァン僧院へ。タクツァン僧院は昔の高僧が山で瞑想をした岩穴のある場所に建てられた僧院なので、山の岩肌に貼りつくように建っています。もっと楽に行けるところで瞑想してほしかったよ...と罰当たりなセリフを何度吐いたことか。ツアーの日程表によると、往復5~6時間のハイキング(ちゅうか登山ですけど)、上まで登らずに途中の展望台で待っていることも可能、なんて書いてあるもんで、初日からツアーの皆さんとの間では「登ります? どうします?」って会話が幾度となく繰り返されていました。その度に私は「いや~、登ってみないとわからないです。お天気次第ですかね~。」なんて答えてました。添乗員さんの話によると、前回のツアーでは天候が悪く、全員が第一展望台まででリタイヤだったとか。Σ(゚д゚lll) タクツァン僧院は標高3,100m、第一展望台も2,800mらしいので、そんな高地を山登りどころか平地も普段は大して歩かない私が果たして登れるのか?? ホントに自信なかったのですが、なんせ旅慣れたかたの多いツアーだったので、「大丈夫。ゆっくり急がずに自分のペースで登れば必ず登れますよ」と言ってくださったかたがいらして、それが本当に心強かったです。
そして迎えた当日の朝。早朝雨が降ったそうですが、ガイドさんのお話によるとこの時期は早朝に降れば登っている時間帯には降らないのだとか。ということで、お天気は保証されてしまいました。あとは私の気力次第...。
スタート地点でまずはみんなで揃って、いや散らばって青空トイレ。これが3度目で最後の青空トイレでした。覚悟していたよりは少なくすみましたわ。

歩き始めてすぐに撮った写真がこちら。前の山のちょうど雲がかかっているすぐ上のあたりに白い建物があるのがわかりますかしらん。それが目的地のタクツァン僧院です!!
20130728-1.jpg
いやしかし。自分でもびっくりするほどにあっという間に苦しくなりました。普段から山登りなんかしないもので、他の山登りと比べようがないのですが、高地の登山はめっちゃくちゃきつかった。とにかく息が切れるのです。体が重いのです。足が上がらないのです。平坦な場所ならそうでもないのに、ちょっとでも上り坂にさしかかるとその瞬間に苦しくなっちゃう。「登る」という動作があんなに苦しかったのは初めてだなぁ。登っている時間そのものは短いので、体の疲労は感じていないのに、足がどうにも持ち上がらない。運動不足ながらも初めて感じる感覚でした。休んでも休んでも動き出すとすぐに息が上がってしまって、休憩所がある第一展望台までの約1時間、「うわー、無理だ。絶対無理だー。」って思いながら登ってました。
ようやく到着した第一展望台。
 20130728-2.jpg20130728-18.jpg
もうちょっと近づいてるかと思ったけど、まだまだでした。ε=(・д・`)
ここでトイレ休憩。ベンチに座ってお茶とビスケットをいただいているうちに「無理だー!」って気持ちもいつの間にか消えていて再び出発。ちゅうか、登りがきついんだな、登りが。平坦な場所だと普通でいられるのです。あの差は本当にすごかった。
第一展望台から歩くこと、また約1時間で、第二展望台に到着。ここは狭くてみんなでゆっくり座れるようなスペースはなかったけど、「展望台」らしく、タクツァン僧院が近づいてきてテンションは急上昇!
20130728-5.jpg
ここから何百段かの石段を下りて、何百段かの石段を上れば到着(何段だったか忘れた...)。最後の最後にスリル満点な道が待ち受けてるのかと思っていましたが、細い道ではあるものの落ちそうな危険は全く感じない造りになってました。というよりも、手すりの向こうを見下ろしてみようなどという心の余裕が全くなかったわけですが、もしかして手すりの向こうを覗いてたら怖かったのかしらん?
20130728-7.jpg
いよいよ僧院が近づいてきて急に空気が変わったと思ったら、現れたのは滝! これまた心の余裕がなかったせいか、全くその気配を感じていなかったので、非常に感動しました。この滝の場所、本当に心地よかったです。この滝を見たとき、リタイヤしなくてよかったーとホントに思いました。全てが報われた気がしました。いや、まだ目的地に到達してないんですけどね。
20130728-19.jpg20130728-6.jpg
でもこの滝を過ぎればほどなく到着~。私たちのツアー、ご年配の女性が多かったにも関わらず、13人中11人がリタイアせずにたどりつきました。優秀~(・∀・)v♪ 僧院につくと撮影禁止で荷物も預けないといけないので、途中で撮ったタクツァン僧院のベストショットがこちら。
20130728-9.jpg
無数に渡されているルンタ(旗)、こんなに長い距離を一体どうやって渡したのか聞いてみたら、弓矢でかけるのだそうです。ブータンはブータン式の弓道が盛んで、確かに街中でもガイドさんの説明に弓道(ガイドさんはアーチェリーと呼んでいましたが)の話がよく出ていたのですよね。なるほどねー。かけるところ、見てみたかったわ。
中の本堂は床が岩肌のままで岩山の上に建てられているのを実感。瞑想されたという岩穴は別の部屋の床板を開けて上から見られるようになっていました。昔の高僧がひとりで瞑想された場所を外国人が次から次へと床板を開けて懐中電灯で照らして覗いているという...。なんだか滑稽に思えてしまいましたが、有難い場所を見せていただいて光栄でした。

参拝後、第一展望台まで戻って昼食。
20130728-12.jpg
おなじみのビュッフェスタイルです。
20130728-13.jpg

昼食後に下山。下りは登りとは違う道でしたが、下りはラクチンでした。
休憩、参拝、昼食を含めて、全行程でやっぱり約6時間。苦労して到達した分、ご利益が...なんて期待はしませんが、達成感は確かにありました。やればできる。しかし、もう登りたくないかな...。( ̄▽ ̄;)
いろいろな感動がありましたが、その一つがこちらの男子高校生たち。
20130728-7.jpg
私たちのあとから登り始めてあっという間に追い越して行って、なんだろー?と思っていたら、清掃活動でした。私たちが参拝している間にゴミを拾ってあっという間にまた追い越して去って行きました。この日、日曜日だったんですよね。もし私が高校生のときに、マナーの悪い観光客が捨てて行ったゴミを日曜日に掃除しろなんて言われたら、ぶーぶー言っただろうなー。ブータンが清潔なわけがわかった気がしました。で、行きも帰りも多くの男子高校生とすれ違ったのですが、挨拶するとみんなシャイに微笑んで挨拶を返してくれて、ホントみんな素直ないい子たちばかり...な気がしました。

朝から6時間も登山をしたら、ワタクシとしてはこの日のスケジュールはそれだけで十分なのですが、観光最終日のこの日は非常にハードスケジュールでこの後も予定がぎっしり...。ということで、続きはまた次回。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。