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ザ・キャラクター [演劇]

土曜日の夜、NODA・MAP 第15回公演「ザ・キャラクター」を
見てきました。

出演は宮沢りえ、古田新太、藤井隆、美波、池内博之、野田秀樹、
橋爪功、その他の皆さん。

いやー、重かった。
前半の軽さはいつも以上に軽く、大笑いだったのですが、後半、話が
核心に近づいてくると一気に重くなって、私の苦手な方向へ...。
最後のほうは見ていて本当に辛かった。
チケット、2回分取れちゃって、今週末また行くのですよねぇ。
行きたくないなぁ...。
後半は無理やり寝ちゃおうかしら.....。(・∀・;)
野田さんの作品はいつもものすごいスピードでセリフをまくしたてて、
人々はステージをいっぱいに走り回って、いろんなものをいろんな風に
使い、観客のイマジネーションも利用しながら、たったこれだけの人で
こんなにも大きな世界を表現できちゃうの? とびっくりしちゃう舞台なの
ですが、今回はあまりにも直接的な表現を使っていたし、前回と今回は
エキストラというか、アンサンブルというか、たくさんの皆さんが舞台に
出ていたし、あれ? 変わってきちゃったのかな? という印象を持ちました。
もちろん野田さんも毎度毎度同じ場所にはとどまっていないだろうし、
見る側の私もそれなりに変化していくので、こういう印象を持つのかも
しれませんが、ちょっと寂しくなってしまいました。
まー、表現方法がどうでも、今回のテーマは私は苦手だったと思います。
敢えて書きませんが...。
なぜ今このテーマなのか? と思いましたが、パンフレットによると、以前から
書きたいと思っていたそうで。
あと 10年後くらいだったら、ここまで重く感じなかったかなぁ。
でも、そんな先じゃやっぱり先過ぎるのかなぁ。
野田さんにはやっぱり今だったのかなぁ。
ただただ笑えるお芝居でも面白ければいいんじゃない? と思いますが、
書く側には当然書きたいと思わせる題材が必要なわけで...。
今回のお芝居、前半ものすごーく笑わせて、後半ものすごーい恐怖を
見せてくれたのが、古田新太さん。
もー、あの対極はなんなんでしょうね? バカバカしいからこその恐怖とも
言えますが、ほんっとーに怖かった。
お芝居が終わってカーテンコールで見る古田さんの姿はやっぱりバカバカ
しい格好してるんですけどねぇ。ほんっと怖かったなー。
古田さん、見るたびにすっっごい役者さんだと思います。ホント。
宮沢りえさんのお芝居を見るのは多分これが 3度目で、本当にお上手
なんですが、やはり今回も声がかれてました。
「あ、声がかれてるなー」って思いながら見ちゃうので、やっぱりもったい
ないですね~。彼女の持つ本来の透明感もちょっとかすれちゃう...。
他にも時々声がかれちゃう女優さんがいらっしゃいますが、やはり喉が
弱くてらっしゃるのでしょうか。お大事に....。
美波さん、NODA・MAP の「贋作 罪と罰」に出ていたときに、お若い
のにとってもお上手だったので、今回もとても楽しみにしていたのですが、
出番が意外と少なく、かつ後半の辛い場面の印象が強く残ってしまい、
残念でした...。
あー、つらいつらい...。
やっぱ、お芝居はハッピーエンドがいいや。
でも、やっぱり美波さんは素敵な女優さんでしたよ。
名前は存じ上げませんでしたが、チョウソンハさんという男性の役者さん
もとてもよかったです。
既に舞台はたくさん出てらっしゃるようですが、NODA・MAP は今回
初参加。とっても NODA・MAPっぽい役者さんでした。
他の普通のお芝居も見てみたいなー。
...と思わせれてくれるような役者さんでした。
きっと行きませんけど。えへへ~。
「オバちゃん」役の銀粉蝶さんが怪我で降板されているのが残念でした。
代役の女優さんは無名の女優さんだったので、一緒に行った 3人ともが
重要な役としばらく気づかなかったという...。(・∀・;)
銀粉蝶さんはとってもパワフルな女優さんなので、銀粉蝶さんで見てみた
かったなー。今週末までに治るといいな...。

ということで、私はちょっと苦手なテーマでしたが、野田さんも私ら世代
ではなく、10代、20代の若者に見てほしい舞台なんだろうなぁ。
...と思いますよ、若者の皆さん。

さて.....。
2度目は前半のバカバカしい古田さんにもちゃんと笑えるかな。心配だ。


タグ:野田秀樹
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